トマス・ペインの言葉

最近、都条例の件が盛り上がっていて、私も手紙を出すなどの反対行動をとっているが、様々な方々が声を上げている事は、本当に喜ばしいことである。

そのような状況にも関わらず、私には様々な考えをまとめる精神的な余裕がないので、「インプット」ぐらいしかできず、「アウトプット」が中々出来ない。思うことは色々あるのだが。

というわけで、今回は「インプット」する中で見つけた、あるブログの記事について。私の書くエントリー自体は、この問題にはあまり関係ないが。

http://nenkansyokudou.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/92-a9da.html

個人的には

自らの自由を確実にするものには、敵すら抑圧から守らねばならない。
なぜなら、この義務に違反すれば、いずれその前例は作った本人に
およぶことになるからである。           トマス・ペイン

がお気に入り。敵にも、味方にも。

この言葉は、たしか下の本で紹介されていた。

名著誕生3 トマス・ペインの『人間の権利』

名著誕生3 トマス・ペインの『人間の権利』

革命後、ルイ16世の裁判が行われた時であった。ペインはちょうど渡仏していて、そこで議員として、新しい憲法を制定するための委員に選ばれたりなどしていた*1。そういう中で、ルイが裁判にかけられ、死刑にされようとしていたのである。

このルイの死刑について、ペインは反対し、(アメリカ合衆国への)国外追放が望ましいとした。冒頭の言葉は、彼が死刑反対のために活動する中で述べられたものである。

その後の革命フランスが辿った道程を考えるなら、ペインのこの言葉は正しかったと言わざるを得ない。後知恵でならどうとでもいえるが。

*1:余談だが、ペインがアメリカの独立の後にフランスに(この前にはイギリスにも)戻って革命のため活動していたことは、どれだけ知られているのであろうか。