トマス・ペインの言葉
最近、都条例の件が盛り上がっていて、私も手紙を出すなどの反対行動をとっているが、様々な方々が声を上げている事は、本当に喜ばしいことである。
そのような状況にも関わらず、私には様々な考えをまとめる精神的な余裕がないので、「インプット」ぐらいしかできず、「アウトプット」が中々出来ない。思うことは色々あるのだが。
というわけで、今回は「インプット」する中で見つけた、あるブログの記事について。私の書くエントリー自体は、この問題にはあまり関係ないが。
http://nenkansyokudou.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/92-a9da.html
個人的には
自らの自由を確実にするものには、敵すら抑圧から守らねばならない。
なぜなら、この義務に違反すれば、いずれその前例は作った本人に
およぶことになるからである。 トマス・ペインがお気に入り。敵にも、味方にも。
この言葉は、たしか下の本で紹介されていた。
- 作者: クリストファーヒッチンス,Christopher Hitchens,中山元
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2007/11/12
- メディア: 単行本
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
革命後、ルイ16世の裁判が行われた時であった。ペインはちょうど渡仏していて、そこで議員として、新しい憲法を制定するための委員に選ばれたりなどしていた*1。そういう中で、ルイが裁判にかけられ、死刑にされようとしていたのである。
このルイの死刑について、ペインは反対し、(アメリカ合衆国への)国外追放が望ましいとした。冒頭の言葉は、彼が死刑反対のために活動する中で述べられたものである。
その後の革命フランスが辿った道程を考えるなら、ペインのこの言葉は正しかったと言わざるを得ない。後知恵でならどうとでもいえるが。