地球上における、自由の抑圧

O ye that love mankind! Ye that dare oppose, not only the tyranny, but the tyrant, stand forth! Every spot of the old world is overrun with oppression. Freedom hath been hunted round the globe. Asia, and Africa, have long expelled her. Europe regards her like a stranger, and England hath given her warning to depart. O! receive the fugitive, and prepare in time an asylum for mankind.
おお!人類を愛する諸君!暴政ばかりか暴君に対しても決然と反抗する諸君、決起せよ!旧世界の至るところが圧制に踏みにじられている。自由は地球上から追い立てられている。アジアやアフリカははるか以前に自由を追放した。ヨーロッパは自由を他人のように考え、イギリスは自由に立ち去るように勧告した。おお!亡命者を受け入れよ。そしてただちに人類のために避難所を設けよ。
――トマス・ペイン『コモン・センス』より、日本語訳は岩波文庫に拠る

そして

地球上の様々な場所で「自由が追い立てられている」のを見ると、悲しい気持ちになる。自分の気に入らないものを排除し、社会を浄化しようとする気持ちは、宗教や政治信条など様々な違いがあろうと、誰でも持ちうるもので、なかなか克服できないんだな、と。偉そうに言っている私でも、そのような気持ちがないとは到底いえない。

最後にあげた、ウガンダの反同性愛的政策に関して言うならば、ウガンダのこの動きは、、単に、同性愛的な作品等を無くそうとしているのではなく、同性愛そのものを無くそうとしているのではないか、と思えてくる。すなわち、真に規制対象となるのは、本などではなく、脳みそなのだ。