科学者だって、にんげんだもの

いい卒業生と悪い卒業生: 大学教授のぶっちゃけ話

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この先生に対しては、多くの突っ込みが出来よう。

世の中、恩師に刃物を向けるような悪い卒業生(これ最悪)が増加する中、吉崎のような卒業生が少なくなって来た。

がマジなのか(あなたの半径三メートル以内のお話じゃないのか)とか、

いまのままだとバカ親に育てられた大バカ子供が増え続け、日本人の民度というものがますます下がり続けるのだ。

人を平気で馬鹿というあなたの民度はどうなのか(私は、「人を馬鹿という方が馬鹿なのだ」と教えられてきました*1が、彼は「人を馬鹿と言っても良い」という教育を受けてきたようです)、という点などである。

だが、そこらへんを深く突っ込むことは、あえてしない。もう既に彼はサンドバッグ状態だ。
重要なのは、何故彼がそこまで批判されるのか、という点にある。

「言っていることが変だから批判されたのだ」というのは、確かに正しい。だが、考えてみてほしい。この方は、1959年生まれだそうで、ということは50歳だ。同じ年齢のサラリーマンが、居酒屋で同じことを言っていたとしても、何の問題にならないだろう。

サラリーマンでなくても、同じくらい知名度がある、(科学者でなく)他の属性の人が、彼と同じ発言をしたとして、同じ感じで叩かれただろうか。私にはそうは思えない。

では、なぜこれほどまでに問題となったのか。
それは、彼が「科学者」であるからだと思う。しかも、社会科学とか人文科学じゃなく、自然科学の。

私たちには、「科学者は、それ以外の人間に比べて、理性的で、理論的である」というような幻想があるのではないだろうか。だから、「科学者」の口から、今回のような「理性的で、理論的」とはとても言えないような発言が飛び出したとき、人々は批判するのだろう。

けれども、彼も、科学者である前に人間だ。人間とは、矛盾と偏見と無知に満ちた存在である。おそらくは、今回の発言は、「人間としての彼」の発言であって、「科学者としての彼」の発言でないのだろう*2

科学者としての功績(有機EL絡みで色々あるようだ)を取り払って、彼という人間を、この記事から読み取るならば、そこには、普通の50代と変らない、「最近の若い者は」と言い、日本の世の中に対して愚痴を零す、そういう人間が存在する。

…なんか話が上手くまとまらないが、私自身も、いろんな点で矛盾に満ちた人間であるから、彼には妙に親近感というか、そういうものを感じた。だからあんまりボコボコにはしたくないな、と。彼の意見自体にはほとんど賛同できないけどね。

自民の山谷の件を見ても、人間てのは本当に矛盾した存在だ。だからこそ、面白いとも言えるが。

追記

お世話になった人に、お土産を贈るのは、良いことだ。私も先のローゼンオンリーで、お世話になった*3サークルさんに、お土産を押し付けて贈ったことがあった。まあ、私はこういうものを選ぶのが不得意だから、駅の土産物屋ではいつも、どういうものを買うべきかいつも逡巡するんだがね。

*1:それが私の中で生きているとは、お世辞にも言えないけど。ごめんなさい我が親よ

*2:もっとも、彼がそのことを意識していたかどうかは分からないが

*3:主に性的な意味でw