特定の言論を権力でもって規制すること

にたいして、無頓着っていうか、なんというか、「そんな言論は、言論に値しない。だから法律で取り締まってしまえ!」などというような意見が散見される。

しかもこれは、右翼的で権威主義的な人間からではなく、むしろ人権派みたいな人から発せられることが多い。

「○○を守るためならば、ある種の言論・表現は規制されるべきである。」*1というような意見には、とうてい賛同できない。

「悪しき言論」に対しては、自分の言論でもって立ち向かえばいい。法律を作って、権力に頼むのではなく、自分自身の言葉でもって、「悪」に立ち向かうのだ。

確かにそれは、しんどいことだ。警察が代わりに取り締まってくれるとしたら、どんなに楽なことだろうか。だがそれは、権力をますます増長させることになり、結局自分の首を絞めることになるのだ。

フランクリンが言ったように、わずかばかりの一時的な安全のために、自由を犠牲にしてはならない。

*1:○○には、「国家」「外国人」「女性」「子ども」とかが当てはまる