取手駅通り魔事件犯人の高校時代の卒業文集がワイドショーで取り上げられた件

取手駅で起こった通り魔事件について、その犯人について載っている卒業文集が、ワイドショー等で取り上げられている、という。
http://www.j-cast.com/2010/12/21084140.html

本来、このようなランキングが載ること自体が、おかしなことであり、教師はどうしてたのか、という話になる。しかもそれを公共の電波で流すのは、余りにもアレではないのか。必ず公開されてはならない、というものでもないと思うが、例えば裁判の過程で資料として用いられ、結果として公開されるのとは、話が違うと思う。

私がこのようなことを言うのは、犯人を擁護しているからではない。高校時代の彼と同じような状況にある子が「犯罪者予備軍」見たいな扱いをされないか心配だからである。

上の記事によれば、高校時代の彼は、

友だちもなく孤独で、休憩時間には教室で1人座り、夏目漱石太宰治の本を読んでいた。

という。
私も若干似たような境遇だったから分かるが*1、こういう人間は、ただでさえ学校では居心地が悪い思いをしている。学校だけではない。世間全体を考えてみても、このような人間には生きづらくなってきているのではあるまいか。

そういった風潮を助長させるようなまねはしないで欲しい。

*1:文学には興味が無かったがw