2010年参院選についての短い雑感(「組織票」について)

私がこの度の選挙について思ったことは、「組織票はあなどれないな」ということであった。

私は肉親が電気関係の職場に勤めているのだが、その労組から、電力総連出身の民主党候補を応援するようにとのビラを貰ってきていた。
開票実況を観ていた方はわかるかもしれないが、特に民主党比例代表は、「ナントカ連合」や「カントカ総連」出身の候補が多い。
また、社民党の2位を取った候補も、自治労の出身だ。

こういう集票マシーンの存在については、政治を堕落させるものだとする批判も多い。また、これは人の政治的な自主性を阻害するものだ、という意見もある。しかし、民意を集約する、という役割は決して軽視すべきではない。そして、もしこれが無かったら、変なタレント候補にもっと票が集まってしまうと思う。

私は比例では保坂展人に投票したが、(社民の2位の候補に比べて)集票組織に依拠していなかったことも、彼が残念な結果に終わった理由の1つだろう*1

*1:もっとも、彼がヒエラルキー的な集票組織を駆使するのを好む人間とは思えないし、また支持者(となりうる人)も、これを好まないであろうが。