「勤労感謝の日」の「就活くたばれデモ@札幌」に関する雑考

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/201677.html
http://hoppojournal.kitaguni.tv/e1472093.html


今のこの不景気の中で苦しんでいる就職活動中の学生さんが、このようにデモをやっている例を聞いたことが無い*1し、しかし彼/彼女らがこの苦境に対して(デモのような形で)異議申し立てをしないことを常日頃から不思議に思っていたので、このデモは私からすれば、正当であると考える。


もとより、我が国はデモという文化がなかなか根付いていないように思える。それゆえ、街頭にでて何かを訴えると言うことは、そう簡単にはいかない。*2

そのような中で、今回この20人の学生が行ったことは、それなりに勇気のいることだったろうと思う。デモの内容を度外視しても、それだけで賞賛に値する。そして、彼/彼女らのような、自らの苦境について抗議し、そして行動することができるという、我が国にはそれほど居ないような人間が、未だにどの企業からも内定を貰っていないという状況自体を、不思議に思うし、なおかつ、日本の企業のアレさを感じずには居られないわけである。

というわけで、私はこのデモについては、方法論はともかくとして、デモを行ったこと自体は100%正当であると考えている。

*1:私が知らないだけなのかもしれないが

*2:北方ジャーナルの記事の方では、フランス人の参加者が、デモの規模が小さいことについて残念がっていたという話が載っているが、私も同感だ。