衆院選について

コミケ76のレポート後編を書きたいと思っているけれども、今日の衆院選について。

私は既に投票してきたので、後は結果を待つだけ、というわけだ。

私の選択について言うなら、「与党には入れなかった。」とでも言っておけばよいであろう。

与党に入れなかった理由

このところの、与党による政治は、私にとっては看過しがたいものであった。

その第一の理由は、「ジャニーズまで規制対象になりうる」と明言されたことに象徴される、無茶苦茶で、一言でいえば「誰得」な児ポ法の与党案、そして、外国からのエロゲー批判を、その本質は女性差別に対する批判であったにもかかわらず、その趣旨を歪曲して、エロゲーに対する規制強化へと利用していたことなど、自公の表現規制の策動に求められる。表現の自由というものは、私自身の幸福であるとか、生きる意味とかと分かちがたく結びついている*1がゆえに、多くの人にとっては重要な争点ではないけれども、私にとっては重要であった。

そのような理由の他に、この恐慌の時代における、自公政治のアレさもあった。もとより、昨年から始まった恐慌は、与党の責任ではないし、未曾有の事態ゆえ、有効な対策が打ち出せなくても、責められるべきではないかもしれない。しかし、非正規雇用者の苦境に代表される、与党の政策がもたらした厄災もあり、それについては、過ちを真摯に認めるべきだったのではないか?

しかし、現実はどうであるか。労働の問題において責任がある、厚労相自らが、妄言を吐いているのだ。ここに、過ちを認めようという意識が存在するとは、とうてい思えない。[ http://d.hatena.ne.jp/umeten/20090825/p1:title=他の事例]を考えてみても、それは同じだ。失政に対する遺憾の念というものが感じられない。

自公には、審判が下されるべきだ。

次の政権は、どのような形を望むか

だが私は、民主党の勝利は望まない。正確には、民主党「だけ」の勝利を望まないのである。理由としては、先述の表現規制問題絡みで、民主党以外の野党において反対ないし慎重論の立場に立ってくれた人*2が勢力を伸ばして欲しい、というのも大いにある。しかし最大の理由は、一つの党にあまりにも大きな力を与えるのは危険だと考えているからだ。若し、彼らが大きな力を持ってしまえば、そこには驕りが生じる。(与党の失政という)環境がもたらした勝利であるにもかかわらず、実力で勝利したものだと勘違いしてしまう。そして、彼らが実際の政治において困難に直面したときには、自らの力のみを頼りとしてしまうであろう。そう、衆院で多数を誇っていた、かつての与党のように。

だから、私は、小政党にこそ、頑張って欲しいと思う。
(参考:きまぐれな日々 あす衆院選投票日 改めて「なんとかしてくれそう」はやめよう

終わりに

最近、選挙権の棄権に関する話題が盛んだった。まあ、一票の効果など、高が知れている。でも、全ての票は、元々一票なのだ。だから、行く気が起こらない人も、行って欲しい。

最後の方は、酒飲みながら書いたので、あまりまとまりが無い感じになってしまったけど、皆さん方が、賢明な判断をされることを願う。

*1:例えば、コミケとかイベントに行って、趣味を同じくするもの同士で、空間を共有したり、話をしたり(私は口下手なんで、あまりせんけどw)というときに、充実した気分を味わっている。これらが「自由」に基づいたものであることは、言うまでもないだろう

*2:社民党の某議員とか、共産党とか