天安門事件20周年に寄せて

あの悲劇を迎えてから、今年で20年になる。

多くの人にとっては、あの事件は過去のものとなっているだろう。また若い人にとっては、フランス革命第二次世界大戦のような、「世界史」の授業でテストのために覚えるべき事件の一つにすぎないのかもしれない。

私もかつては、同じように考えていた。あれは過去のことだし、中国という独裁国家のやったことだ、自分達にはなんの関係も無いんだ、と。

けれども今は、あの事件は、けして他人事ではないと思っている。

…言いたいことはいろいろあるが、なかなか言葉にならん。


ともあれ、私は、天安門で自由のために犠牲となった人々に対して、魂の平安を祈りたい。そして、マカオで捕まったウーアルカイシや、王丹のような、今もまだ戦い続けている人々に対しては、最大限の賛辞と、出来る限りの応援をしたいと思っている。

最後に、武器も持たずに、戦車の前に立ちはだかった男の映像を。